2018年02月22日
フジパンCUP 第49回 九州ジュニアU−12サッカー大会 鹿児島県予選を振り返って
フジパン県予選が終わって1週間が過ぎ、九州大会の申し込みや準備がようやく落ち着いてきました

クラブ創設14年目にして初の鹿児島県制覇は僕にとっても、子ども達にとっても感慨深いものとなりました

子ども達にとっては目標としてこの1年間、頑張ってきたことが報われたこと・・・

僕にとってはチームを作ってから、ずっと子ども達と『鹿児島県No.1』というものを目標に走り続け、夢破れた悲願

本当に・・・本当に嬉しい限りです

ラウンド16となった、SFIDA戦は早い時間帯に風の影響もあり、得点を奪えたことは大きかったですね

その後、チャンスを作るものの決めきる事が出来ず・・・徐々に流れが向こうへ

あの時間帯で失点しなかったのも助かりました

後半は上手く修正ができ、追加点を奪い、自分達のリズムでサッカーをすることが出来ました

これで昨年の成績に肩を並べ、次はクオーレの鬼門であるベスト8の壁を破ること!

準々決勝の相手はシードのアラーラを破り、勝ち上がってきた種子島SSS

ゲームを見た事はありませんでしたが、身体能力が高い選手がいるという噂はかねがね聞いていたので・・・

全日本の県予選の時からあたりたくないな〜と思っていたチーム

アラーラとのゲームを見ていたので対策がたてられたのと・・・

North戦で同じようなタイプのチームとやっていたのが大きかったと思います

開始30秒ぐらいで『絶対に気をつけろ!』と言っていたFWの選手にぶっちぎられ先制を許してしまいました

ただ、早い時間帯での失点だったので、子ども達には慌てる事なくいつも通りやることを伝えました

あの失点は球際を戦えず、うちの悪い部分が出てしまいましたが、修正出来たのが良かったですね

前半に追いつく事が出来たので、後半は落ち着いて、自分達のサッカーをすることが出来ました

後半の序盤に決勝ゴールを奪ってからは、終わるまでが本当に長かった〜

相手FWがガンガンゴールに向かってくるので、本当に全員で必死に守り抜きました

今大会は子ども達の『絶対に勝つんだ!』というのがピッチでみれるようになったことが優勝というものに繋がったと感じています

今年の年代は能力は高いものがありましたが、なかなか思うような結果がでず苦しんでいました

要因はたくさんありましたが一番は『心』だと思っていました

だから、今年はいつも以上に子ども達の『心』と向き合い、どうすれば本気になれるのか?
ということを常に考え、取り組んできました

子ども達の持ってている能力を100%引き出してあげること、可能性を伸ばしてあげることをず〜っと考えてました

子ども達の性格、その年代のカラーは毎年違うので、やり方や向き合い方が変わるので今年はどうすればフィットするのか?
本当にもがいて、もがいて、もがき続けた1年でしたね

全日前に子ども達がどう変わるのか?自分達で気づくのか?というのが見たくて突き放した時期もありました

我慢して2週間ほど放置していましたが、何も変化がないし、全日も迫ってきたので鬼モードに変えましたが・・・

1週間前は子ども達が勢い良くピッチに立てるように盛り上げるような感じでもっていったり・・・
フジパン前日の伊作フェスではあまりにもふがいないプレーに僕の心が折れ、全て子ども達にぶちまけたりもしました

どれもこれも全ては子ども達に大好きなサッカーを本気で向き合ってもらいたい!
自分達で掲げた目標に対し、本気で目指してもらいたい!
子ども達を勝たせてあげたい!
子ども達を中心とした保護者も含め、みんなの最高の笑顔が見たい!
という想いだけです

なんとかして、子ども達の『心』を響かせたい!
そのための刺激、言葉がけ、トレーニング、何がこの子達にはベストなんだろう?と悩み続けた1年でしたが・・・
1年間、その想いをブレる事なく伝え続けてきた結果、多少なりとも子ども達の心に届いたのかな〜と思います

伊作フェスのあの内容では絶対に優勝するなんて誰もが思わなかったと思いますが・・・

たった1〜2週間でここまで子ども達の動きが変わるなんて・・・正直、僕も驚いていますからね

ただ、力は持っている年代だったので、その力をどうやって引き出してあげれるのか?というのが僕の仕事でしたからね

苦しんだ1年間でしたが・・・最後まで子ども達を信じて、子ども達と向き合い続けてきて本当に良かったでした

そして、最後まで僕を信じ続け頑張ってくれた子ども達と・・・
子ども達を支え続けて下さった保護者の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです

本当にありがとうございました

そんな子ども達と過ごした1年間があり、鬼門のベスト8を越えた時は本当に嬉しかったでした

昨年の県大会は全部ベスト8

一昨年の全日もベスト8

今の中3の年代も全日、県ちびベスト8

今の高1の年代も全日、県ちびベスト8

と、ことごとくベスト8の壁に阻まれてきましたから・・・やっとの想いで乗り越えたな〜って思いました

九州大会の切符を懸けた準決勝は飛松FCとのゲーム

4年時の垂水杯の決勝でも戦ったチーム

その時はPK戦で敗れ、なんとかリベンジしたいな〜と思っていました

その後も何度も対戦させてもらいましたが、1度も勝ったことがなく・・・ここも越えないといけない試練

ゲームは一進一退で正直、どちらが勝ってもおかしくない激闘

前半に何本かボールを上手く繋ぎシュートを放ちますが、GKのビッグセーブに阻まれ、ゴールならず

後半、押し込んでいる時間帯にジョウのパスにシンがミドルを放ち、そのシュートが相手にあたり、コースが変わりそのままゴールへ

ラッキーも重なり、欲しかった待望の先取点をゲットすることに成功しました

そして、この1点を最後まで何とか守り抜き、決勝進出!!

同時に九州大会の出場権を獲得することが出来ました

決勝戦は今年度のタイトルを総なめにしている王者太陽SCを破り、勝ち進んできたFC加治木

今年度、何回もTRMをしてきましたがお互いケガ人がいたりでガチンコ勝負は初

このゲームも1点を争う、激闘でしたね

相手のFWが太陽戦もでしたが、とにかく脅威でしたね

前半は一進一退の攻防でしたが、何回かチャンスを作りましたが相手の固い守備を崩せず・・・

しかし、前半の終了間際にユウアからのパスにリュウセイが抜け出し、待望の先取点をゲット!

良い時間帯にゴールを奪う事が出来ました

決勝戦はとにかく子ども達に
『今年1年間やってきたことを全て出し切ろう!』
『後悔を残すようなことだけはするな!』
『決勝の舞台を相手よりも楽しめ!』
って、いうことを伝え、送り出し、背中を押し続けました

後半の序盤ウチのペースでゲームを進めていました

何回かチャンスを作りますが、2点目は奪えず

後半半ばから徐々に疲労が見え始め、足が止まりだし、徐々に相手ペースに

それでも、子ども達は『絶対に勝つんだ!』という気持ちで体を張り、最後の最後まで戦い続けてくれました

残り3分をきった頃だったでしょうか・・・警戒していたFWに3〜4人を振り切られ、同点ゴールを奪われました

もっと体を強くぶつける事ができれば変わったのかもしれませんが・・・あのゴールは相手がアッパレでした

あと少しという所での同点ゴールは精神的にきつかったと思いますが、子ども達は良く踏ん張ってくれました

昔の子ども達なら、あの悪い流れを断ち切る事が出来ず、ズルズルいってしまっても、おかしくない状況でしたが・・・

子ども達の強い気持ち、心の成長が・・・気持ちをきらさなかった大きな要因だと思っています

延長戦はお互い死力を尽くし、まさに死闘というのにふさわしいの内容

どちらかというと、うちの方が押されてたような気がします

でも、ここまで頑張れる子ども達を見ているだけで、色々な感情が溢れてきて涙が出そうになりました

グッと堪えましたが・・・

子ども達の成長が本当に嬉しく・・・子ども達の姿が本当に誇らしかったでした

延長後半の途中からはPK戦のことも考え、GKを変えようかどうしようか?考えました

今大会あたっているヤマトでいくべきなのか?PK戦に強いユラでいくべきなのか?
今大会はケガ人や調子など考慮し、メンバーを色々変えながら全員で戦ってきました

出場する選手がそれぞれの仕事をしっかりとし、活躍をしてくれたおかげでここまで来れた中・・・
GKはなかなか出してあげられない現状があったので、ユラが輝くならここしかない!と想いGK交代を決めました

ゲームは全力コーチングで子ども達のサポートしましたがPK戦は順番だけを決め、子ども達に
『魂いれて、全ての想いを込めて蹴ってこい!』
と伝え、座って子ども達の一足一蹴を見守りました

お互いに全員が決め、サドンデスに突入した際、何か不思議な感覚なんですがタイチが決めた時に勝つ予感がしたんですよね〜

タイチはPKの練習でかなりの確率で外していたのですが・・・タイチが決めた時になんか大丈夫!
って思ったら8人目のユラが見事に仕事をしてくれて、しっかり期待に応えてくれました

あの終了の笛がなった瞬間の興奮と感動は僕の一生の財産です



負けて泣く事は今まで何回もありましたが・・・

勝って泣く事って僕の人生の中では2度目となりました

準決勝で勝った時も泣きそうでしたけどね

勝って泣けるって・・・最高ですね

最高の瞬間・・・最高の笑顔を求め、今まで突っ走ってきましたが・・・


子ども、保護者、応援団、全員の最高の笑顔がみれて最高でした

全日の1回戦敗退という屈辱から、この日まで子ども達にずっ〜と
『絶対にこのままでは終わらないぞ!フジパンで俺達の意地をみせようぜ!!』
『最後にデッカイ花を咲かせるぞ!!』
と伝えともに歩んできましたが、本当に実現することができて、嬉しいのと同時にホッとしました

一番何が嬉しいかというと14年間追い続けてきた『鹿児島県制覇!』という目標を成し得たこともですが・・・
子ども達に
『頑張ったら、いつか必ず自分に返ってくる!本気の努力は嘘をつかない』
っていうことを体感させてあげれたことが僕の中では1番嬉しいことでした

これからの未来を担い、自分の夢や希望に向かい歩み続ける子ども達には成功体験や実体験が1番の教科書だと思います

悔しい想いもいっぱいしてきました・・・
辛い事、苦しい事もいっぱいあったと思います・・・
それを全て乗り越え、心身ともに成長し、158チームの中で栄冠を勝ち取った、子ども達は最高です!

子ども達の可能性というのは本当に無限大で・・・

僕たち大人が勝手に子ども達の能力を決めつけてはいけないな〜って改めて感じさせられました


これからも子ども達の可能性を少しでも伸ばしていけるような指導ができるよう、日々精進していきたいと思います

最後に今大会の最終日にうちのU−15のクラブ生やメンバー外のクラブ生、保護者と大勢の方が応援に駆けつけてくれました

あの心強い応援、そして雰囲気は本当に独特で最高の空間でした

F.Cuore全体の熱い応援が子ども達に力を与えてくれました

心から感謝、申し上げます

本当にありがとうございました

鹿児島県第1代表としての責任と誇りを胸に九州大会でも『心』を1つに戦ってきたいと思います!


この結果に満足することなく、子ども達のために精進していくので、皆様、今後ともF.Cuoreを宜しくお願いします

Posted by F.cuore at
13:31
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